阪神が高寺望夢内野手(23)の初のサヨナラ打で熱戦をものにした。1-1の延長11回、2死二塁で中越えに会心の二塁打。蒸し熱いグラウンドでたっぷりと極上のシャワーを浴びた。サヨナラ勝ちは今季4度目。勝った巨人と首位タイで譲らなかった。
「もう、試合を終わらせようと思いました。お~サヨナラだ、と思って。うれしかった。サヨナラ、打ってみたかったので。みんなにも感謝したいです」。
骨折していた近本が不在の間「1番中堅」で奮闘。ただ、先輩の復帰後は再び厳しい競争の中に置かれた。この日は途中出場。2打席凡退して「めちゃくちゃ悔しかった」とラストチャンスで好球を仕留めた。
上田西(長野)の1学年後輩の巨人笹原が今月、大ブレーク。「全試合見ていますから。一緒に頑張りたい」。苦労を一番近くで見てきただけに刺激になった。高寺自身も「一番下」からはい上がった。初めてドラフト1位入団が6人も先発に名を連ねた歴史的な一戦だった。佐藤輝らを指名した「神ドラフト」で唯一高校生の7位指名。天性の野球センスが、努力とともに花開こうとしている。
藤川監督も、孝行息子に誕生日の白星を贈られ「甲子園に合うプレーヤーになってもらえたら、なんて思いながら高寺を見ていました」と笑顔。大きな1勝を手にした。



