ロッテ益田直也投手(36)が、悲願の250セーブを達成した。

2点リードの9回。登場曲が流れると、ZOZOマリンは大歓声に包まれた。いつもと同じルーティン。つばを触って、2秒目を閉じる。「相手の打順見て、3人で抑える、そんな感覚でやってます」。ストライクを取る度に、歓声が上がる。そして、待ちに待った瞬間。最後の打者を右飛に打ち取った。目は涙でうるんだ。「本当にホッとしたっていうのが一番で。色々な走馬灯が出てきたんですけど、『泣いたらあかん』と思って。必死に耐えました」。

苦しい日々だった。残り7セーブに迫っていた昨季は5セーブのみで足踏み。今季も開幕から師弟関係の横山にクローザーを明け渡した。「悔しいっすよ」。本音を吐露していた。「今でも悔しさはありますけど、でもだからってよこ(横山)に『打たれろ』なんて思わないですし、よこにも頑張ってほしいですし。でも自分も、やらせてもらったら絶対できるっていう自信もまだあるので」。積み重ねた数字、努力はうそをつかない。「オープン戦からずっとそこの部分で気持ちは変わらないです。そういうのがなくなったらもう終わりかなとも思うんで。今まだそういう気持ちがあるんで。そんな感じです」。弟子でもありライバルでもある。そんな存在が居るからこそ、プロ15年目でも全力で腕を振れる。

大記録を達成した右腕はすでに次を見据えた。「また明日からもあるので、まだまだ現役続けられるように頑張らないといけないなという思いが、いまはあるかもしれないです」。鉄腕はこれからも歩みを止めない。【星夏穂】

◆益田直也(ますだ・なおや)1989年(平元)10月25日、和歌山県生まれ。市和歌山商では遊撃手の控えで3年夏に県4強。甲子園出場なし。関西国際大入学後に投手転向。11年ドラフト4位でロッテ入団。1年目にプロ野球新人記録を更新する72試合に登板。41ホールドをマークして新人王。最多セーブ2度。球宴出場5度。今季推定年俸1億2000万円。179センチ、80キロ。右投げ右打ち。

◆日本プロ野球名球会 78年に設立され、野球振興、社会貢献を目的にする団体。入会資格は日米通算で投手なら200勝または250セーブ、打者なら2000安打以上。入会資格に相当する記録保持者が特例で入会する制度もある。理事長は古田敦也氏。ロッテ在籍時に入会資格を満たしたのは18年福浦以来で、投手では89年村田以来。

▽ロッテサブロー監督「やっぱり神様も見ているんじゃないですかね。今まで真面目に一生懸命やってきたので、彼らしい投球だったと思います。感慨深いですね。昔泣かせたこともありましたし、すごい厳しく当たったんですけど、なかなかできない記録を達成してくれたっていうのは、本当に僕はうれしいです」

▽ロッテ小島(6回3失点で4勝目)「益田さんの250セーブの日に絶対先発して勝つんでって言っていたので、それができてうれしいです。内容は反省します。今日はめでたい日になって良かったです」

【動画】ロッテ益田直也が250セーブ達成 史上5人目の快挙に温かな拍手