中学硬式野球5団体がリーグの垣根を越えて日本一を争う20回目の記念大会が始まった。取手リトルシニア(茨城)が2者連続本塁打で住吉ボーイズ(大阪)に逆転勝ちした。大分明野ボーイズ(大分)が静岡裾野リトルシニア(静岡)に1点差で逃げ切った。中本牧リトルシニア(神奈川)は同点の二死満塁から仁藤悠人(3年)のサヨナラ満塁本塁打で初戦を突破した。

【4回裏2死から藤田だ!三ツ井だ!!】

取手は1回表に2点先制を許したが、その裏に4点を奪い逆転。それでも、3回表に連続四死球をきかっけに3点を奪われ逆転される苦しい展開で、主導権が握れなかった。

それでも1点を追う4回裏2死から左打者の2番藤田碧巴(3年)が右翼席にソロ本塁打を放ち同点。通算でも2本目というアーチをかけ「ライトフライだと思いました」と自分でも驚いた。今大会は高校進学後の基準を体験するため、主催者が用意した低反発バットを使用するが「芯に当たれば飛距離は変わらないと思います」と感想を口にした。

3番三ツ井連主将(3年)はU15侍ジャパンに選出されたスラッガー。藤田に続こうと力が入りかけたが、左打席に向かう直前に石崎学監督から「力まず低い打球を狙え」とアドバイスを受けた。「その結果がホームランになりました。勝利に結びついてよかったです」と2人の二振りで逆転に成功した。

この1点リードをエース左腕寺田塁(3年)が5失点後の4回表から登板した左腕笠原優貴(3年)が守り抜いた。住吉の強力打線を4回2安打に封じ込んだ。「寺田が打たれたのを守りながら見ていたので、コースを気をつけて投げました」。直前のリトルシニア日本選手権は優勝候補に挙げられながら2回戦で敗退した。ヒーローの3人は「選手権の反省を生かして優勝したい」と声をそろえた。

【静岡裾野は1点届かず】

強力投手陣を擁した静岡裾野は最後まで大分明野に追いつけなかった。1回表に2点先制され、その裏に1点かえした。4回表に2点を追加されると、5回裏に1死一、三塁と反撃開始。3番日吉陸翔(3年)は「これまでチャンスで打てずに迷惑かけた分、打ちたかった」という気迫で左中間を突破。再び1点差に迫った。

4回1死満塁から2番手で登板した梶暖登(3年)は最初の打者に2点打を浴びる苦しい立ち上がりだった。「やってやろうの気持ちが強すぎて冷静さを欠いてしまった」と、すぐさま反省して、そこからは失点を食い止め、130キロ台の直球を次々投げ込んだ。

1点差で敗れたが「入部したころは周りのレベルが高すぎて、何回もくじけました。それでも練習を続けて、大きな舞台に立てた。負けた悔しさは高校でリベンジしたいです」と気丈に話した。

▽1回戦

須賀川リトルシニア(福島)3-5多摩川ボーイズ(東京)

武蔵府中リトルシニア(東京)2-0大山ボーイズ(鳥取)

兵庫伊丹ヤング(神戸)3-0京都嵐山ボーイズ(京都)

白山リトルシニア(石川)0-1高松ボーイズ(香川)

愛知西リトルシニア(愛知)3-2ライオンズ岡山ポニー(岡山)

守山リトルシニア(滋賀)3-0フレッシュ串木野黒潮(鹿児島)

甲府南リトルシニア(山梨)12-3那覇ボーイズ(沖縄)

福山中央リトルシニア(広島)1-2飯塚ボーイズ(福岡)

取手リトルシニア(茨城)6-5住吉ボーイズ(大阪)

静岡裾野リトルシニア(静岡)3-4大分明野ボーイズ(大分)

札幌琴似リトルシニア(北海道)2-6京葉ボーイズ(千葉)

稲城リトルシニア(東京)3-13大阪福島ボーイズ(大阪)

浦和リトルシニア(埼玉)6-3フレッシュ串木野ドリームズ(鹿児島)

中本牧リトルシニア(神奈川)7-3四日市ボーイズ(三重)

和歌山打田ヤング(和歌山)3-5明石ボーイズ(兵庫)

青森山田リトルシニア(青森)7-1湘南ボーイズ(神奈川)