指揮官の言葉通りに、流れが変わる一戦になるかもしれない。ヤクルトが18安打12得点で、連敗を「2」で止めた。池山隆寛監督(60)は試合中止となった前日11日に「いい流れにしたい。恵みの雨で。チームの流れも悪かったし、状態のいい選手は継続して、悪い選手は良くなるように。気持ちの入れ替えも」。先発全員安打で2ケタ得点は5月1日DeNA戦以来だ。
初回1死二塁から、今季2度目の先発出場の宮本丈内野手(31)が先制の右翼線適時二塁打。“代打の切り札”がスタメンでチームに勢いをつけた。さらに1死一、三塁となり鈴木叶捕手(20)が左前適時打。いきなり2点を先に奪った。
初回から犠打でチャンスをつくり先制に成功。指揮官は「(広島栗林は)いい投手ですし、なかなか点が取れない。何とか積極的に先制点を取りにいけたというところが初回の攻略につながったのかな」と振り返った。
4回は1死二、三塁から武岡龍世内野手(25)がスクイズを試み、自身も一塁セーフとなり適時内野安打。続く長岡秀樹内野手(24)が右越え適時二塁打、岩田幸宏外野手(29)が中前2点適時打で3者連続で適時打を放った。1死一、三塁からは増田珠外野手(27)が左前適時打。一挙5点を入れた。池山監督は「(スクイズで)1点をとったからこそ、みんなの体が軽くなったかもしれないし。余計なプレッシャーがやっぱり、どうしても打たないといけないというところがあったとするなら、そういうところでつながっていけたというところは非常に大きかったし、今後もいい形になってくれれば」と話した。
5回も勢いは止まらない。1死三塁から武岡が左中間への適時二塁打。1死一、三塁からは岩田が左前適時打、2死一、二塁からは増田が右前適時打をマークした。この回4得点。6回にも武岡の中前適時打で1点を追加した。
先発は山野太一投手(27)。初回から2死二塁のピンチを招くも無失点に抑え、その後も得点圏に走者を置く場面はたびたびありつつ本塁は踏ませなかった。打線の大量援護があった中でも要所をしっかり締める投球。6回6安打1四球4奪三振無失点で、プロ初の2ケタ勝利に王手をかける今季9勝目を挙げた。
打線がつながりを見せ、山野が投打に躍動し勝利投手となり、連敗は最短でストップ。首位にいることも多かった、シーズン序盤のような戦いぶりをきっかけに再び勢いを取り戻したい。池山監督は「後半戦の神宮初勝利ですので、明日が非常に大事になってくると思いますけど、こういう試合でみんなが前半を思い出してくれればいい」と力を込めた。
∇ヤクルト増田(4番がプロ初の4安打で2打点)「本当に毎日不安で。心配性なので毎日不安でしかたないですけど、とりあえずいい結果に結びついて良かった」
∇ヤクルト山野(6回無失点でチームトップ、リーグ3位タイの9勝目)「周りに助けてもらってばかりなので、そろそろ自分が勝ったと思われるような投球をしたい。それで10勝目を決めたい。週頭ですし、絶対勝たないといけなかった」



