湿っていた巨人打線が突如、爆発した。1点リードの8回無死一、二塁、3番中山礼都外野手(24)が犠打の構えからバットを引いた。カウント1-1からの3球目にバスター成功。猛チャージを仕掛ける中日の布陣の逆を突く左前打でチャンスを拡大した。中山は「終盤、バントやらせたくないケースだったのでああいうシフトは頭にあった」。橋上秀樹監督代行(60)も「ああいうシフトを敷かれた時には、というのはミーティングなどで話はしていました。大きなポイントになった」と絶賛のプレーだった。
無死満塁からは、もう止まらなかった。ダルベックの右犠飛、大城の2点適時二塁打、松本、丸の適時打とつながり、敵失や代走から打順が回ってきた笹原の走者一掃3点適時二塁打など、この回一挙10得点。2年ぶりの1イニング2ケタ得点だった。打線は前日15日まで5試合連続2得点以下で、合計7得点にとどまっていた。それまでの沈黙がうそのように、わずか1イニングで直近5試合の総得点を上回る猛打を炸裂(さくれつ)させた。
先発小笠原慎之介投手(28)は移籍後初めて古巣中日の本拠地で投げ、7回3安打無失点8奪三振。巨人は投打がかみ合い、バンテリンドームの今季最終戦でカード勝ち越しに成功した。



