今秋のリーグ戦を最後に任期満了で退任する東京6大学野球の早大・小宮山悟監督(60)が31日、都内で会見に臨み、退任発表後初めて自らの口で思いを述べた。

質疑応答では自身の学生時代の今の学生の比較についても語った。ネット社会となり、さまざまな情報が手に入る今の学生の方が「はるかに学ぶということはできている」としつつ、「(自身の)当時と比べて足りないのは我慢強さです」と話した。

「歯を食いしばるっていうことができない選手が多すぎるので、そこの部分をなんとかしてやろうという風にして指導に携わってまいりました」といい「ひとりよがりと言われればそれまでなんですけど、早稲田大学の野球部っていうのはそのへんの野球部と違うんだと。ましてや大学の中にあるサークルと同じようなことじゃダメなんだと。ヘラヘラ笑って楽しく野球をしたいんだったら、ここを去れと。志を持って神宮の舞台に、早稲田のユニホームを身にまとって早稲田のために頑張るという思いのあるやつは歯を食いしばって頑張れと。そうすれば野球の神様がきちんとそれなりのことはしてくれるはず。その気持ちがないやつはいてもらっちゃ迷惑だから俺の目の前から消えろというぐらいのことは彼らに言ってますので」と明かした。

昨今はハラスメントへの目の向けられ方が厳しい世の中ではある。小宮山監督は「世の中的にそれがパワハラという風になるのかもしれないんですけど、でも、言葉をかけた連中にしたら、歯を食いしばる『くそ、今に見てろよ』っていう、その負けん気が培われる、そういう瞬間だと思っていますよ」といい「7年半終わって最後のシーズンが残ってますけど、ちょっとやそっとじゃへこたれないぐらいの連中になりつつあるとは思います。今の1年生にもそういう思いは伝えています」と力を込めた。

小宮山監督は11年から14年まで早大のコーチを務めた後、19年1月から監督に就任。同大では森茂雄氏(元後楽園イーグルス選手兼監督)以来2人目のプロ野球経験者で、大リーグ経験者では初の監督就任だった。20年秋季リーグ戦で初優勝し、24年春から25年春にかけてリーグ戦3連覇。在任中には、いずれも楽天でプレーする早川、吉納、伊藤、西武蛭間、巨人田和らをNPBへと送り出した。

12月1日からは松商学園(長野)元監督で、社会人のプリンスホテルで元ヤクルト宮本慎也氏(日刊スポーツ評論家)と三遊間を組み、都市対抗優勝などの実績を持つ足立修氏(62)が新監督に就任する。