日本ハム中島卓也内野手(35)が引退試合で劇的な逆転勝利を飾った。後輩たちと5点差をひっくり返した。自身の失策絡みでの失点もあり、セレモニーでのあいさつは「(先発)北山、すみませんでした。逆転してくれて助かりました。頼もしい後輩たちです」と、感謝で締めた。

有終の舞台で今季初安打も記録した。「2番遊撃」でスタメン出場。2点を追う5回無死二塁、楽天先発伊藤樹の高めのカットボールに反応。ボールは一塁へ転がり、快足を飛ばして、ベースカバーに入った伊藤樹との競争に勝ち、内野安打とした。

スタンドもベンチも大盛り上がりで、中島本人は塁上で目を潤ませた。「地道にやってきた。そういう自分のプレーで、最後まで全力で走り続けたい」と意気込んでいた18年目のベテラン。4点目をお膳立てし、2死一、三塁から柴田の中前打で三塁に進むと、鼻をすすり、今季初めて味わう1軍舞台の興奮を、めいっぱい感じ取っていた。

6回に逆転し、7回1死一塁の守備で、田宮からの送球を受け一塁走者小深田をタッチアウトにしたところで、奈良間と交代。ベンチで新庄監督と抱き合った。シートノックから涙が止まらなかった35歳。家族が見守る中、感動のフィナーレを迎えた。【永野高輔】

◆中島卓也(なかしま・たくや)1991年(平3)1月11日、福岡県生まれ。福岡工から08年ドラフト5位で日本ハム入団。13年からレギュラーに定着し、15年に盗塁王、ベストナイン。16年は2年連続の全試合出場を果たし、日本一に貢献。同年のシーズン62犠打はパ・リーグタイ記録。17年の通算2287打席目での初本塁打は史上最も打席を要した1号。15年プレミア12日本代表。178センチ、77キロ。右投げ左打ち。

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