「打てる捕手」の変わらぬ姿でソフトバンク山本祐大捕手(28)が横浜スタジアムに帰ってきた。
2回の第1打席はコールされると客席から敵味方関係なく拍手が送られた。直後の初球を右前へ。プロ9年目で初出場の日本シリーズで初打席初安打をマークすると、7回無死一塁での第3打席では左翼線へ二塁打を放ち無死二、三塁とチャンスを拡大。庄子の遊ゴロでの待望の先制点につなげた。
24年の日本シリーズは右尺骨骨折のため出場できなかった。古巣との対決にも「深い感情はない」と、いろんな思いや古巣のチームメートとの友情はいったん封印し勝利、日本一だけに集中する。この日も先発の上沢を巧みにリード。7回2死二塁で戸柱を空振り三振に奪った時には上沢と一緒にグッと右手を握りガッツポーズ。勝利への強い気持ちの表れだった。
球団は数年前から目を付けていたハマの正捕手を5月12日にトレードで獲得した。当時1軍で投げていた尾形、20年ドラフト1位井上との2対1での交換。この時、城島CBOが「プレースタイルがホークスに合う」と話していた通り、途中左有鉤(ゆうこう)骨骨折もあったが、55試合に出場。CSでも3戦すべてスタメンマスクを任された。
「僕にとって横浜スタジアムはよくプレーした場所。すごく楽しみ。ワクワクしている」と話していた第1戦はいきなり激闘となったが、まだ日本シリーズは始まったばかり。歓喜の日本一までホームベースを死守する。
▼ソフトバンク山本祐が7番捕手で先発して第1打席でヒット。山本祐は今年5月にトレードでDeNAから移籍。シーズン中にトレードされ、開幕時に所属したチームとのシリーズに出場するのは、99年鳥越(中日→ダイエー)18年曽根(ソフトバンク→広島)に次ぎ3人目。鳥越は途中出場2試合で1打席1四球、曽根も途中出場3試合で2打席2犠打。シーズン中に移籍した古巣相手に先発出場し、安打を打ったのは山本祐が初めてだ。この試合はトレード相手のDeNA井上朋も8回に代打で出場したが、こちらは安打は出なかった。



