日本ハムの新外国人マイケル・クロッタ投手(29=ナショナルズ3A)が、早期適応へ「外交会談」に臨んだ。3日、沖縄・名護での春季キャンプで初のブルペン入り。34球の熱投後、もう1つ勝負どころが待っていた。「今夜(大野)奨太にディナーに誘われたんだよ」。ブルペンで捕手を務めた正妻候補に、食事の誘いを受けていた。

 相思相愛が成立した。熱意が伝わったのか早速、親交を深める絶好のシチュエーションが訪れた。「捕手は自分にとって大事なチームメートさ」。緊張で高めに球が浮いた初ブルペン後、疲れも見せず誘いを快諾した。同じ新外国人のメンドーサとともに、Tシャツにジーンズのラフな姿で宿舎を飛び出していった。夕食は焼き肉をリクエスト。肉を突っつきながら野球談議に花を咲かせたようだ。

 “ウルフ流”で信頼関係を築いていきそうだ。大野はソフトバンク移籍のウルフと家族ぐるみで交流。プレゼント交換するなどプライベートでもコミュニケーションを図っていた。クロッタは「ウルフみたいな関係はあこがれるよ。もっと仲を深めていきたいね」とうらやましげ。昼夜問わず、アグレッシブに距離を縮めていく。【田中彩友美】