ボクシングのトリプル世界戦は20日、東京・両国国技館で行われる。メインでWBA世界バンタム級王座決定戦を控える同級1位増田陸(28=帝拳)は、対戦する同級2位比嘉大吾(30=志成)とともに19日、都内で前日計量に出席。ともに100グラム少ない53・4キロでクリアした。東京6大学ボクシング部最古の1923年(大12)創部となる立大出身初の世界王座獲得を狙う。3階級制覇を狙う寺地拳四朗(34=BMB)、初防衛戦のWBC世界ライトフライ級王者岩田翔吉(30=帝拳)も計量パスした。
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約12秒間のフェースオフ(にらみ合い)を終えた増田はすがすがしい表情だった。世界初挑戦で拳を交える比嘉との“儀式”を終え「すごく良い目をしていた。闘志あふれるような感じ。1回から攻めてくると思うので自分のペースで対応する。抑えて、自然の流れでKOにつなげたい」と気持ちを高ぶらせた。
母校立大で初の世界王者を目指す。1923年創部は東京6大学で最古。増田は入学後、関東大学リーグ3部だったチームを2部に昇格させ、4年時に主将を務めた。増田は「立大時代、ボクシングや、いろいろな勉強をさせてもらった。今の現役部員も頑張っているし、しっかりと結果を出して盛り上げたい」と気合を入れ直した。
前日18日にジムワークを打ち上げ「ばっちり充実した練習ができました。明日が楽しみ」と胸を躍らせた。同門の先輩で12度の防衛を誇った元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏と同じサウスポー。同じように大和心トレーナーとコンビを組み、同氏の愛称を受け継ぎ「神の左の継承者」とも言われる。
既に明日の試合イメージを膨らませる。増田は「試合が始まって冷静に多分、動けている自分がいます。良い勝ち方をしてベルトを掲げている姿ですね」とキッパり。「紫電一閃(いっせん)」の左拳で、立大初の世界王座獲得を成し遂げる。【藤中栄二】
◆東京6大学ボクシング部創部 1923年(大12)に創部した立大が最古。24年に明大、法大、25年に慶大、50年に東大がそれぞれ創部。東京6大学出身のプロボクシング世界王者は、法大出身の元WBA世界フライ級王者レパード玉熊、元WBC世界ライトフライ級王者木村悠、早大出身のWBC世界ライトフライ級王者岩田翔吉、明大出身の元IBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一がいる。尾川は大学時代、日本拳法部に在籍。

