アマチュア7冠の中山聖也(19=大橋)がTKOでプロデビュー飾った。ナッタポン・ゲンジェーウ(30=タイ)との52・0キロ契約体重6回戦に臨み、6回0分52秒、TKO勝利を収めた。中山は「プロは、井上尚弥さんだったり、いっぱいKOしてファンが熱狂しているのが好き。最後、倒せて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
今春、帝拳ジムに入門した長兄颯太、駒大3年の次兄鉱一、そして同門となる井上尚弥、拓真の世界王者兄弟も見守る中、サウスポースタイルから右ジャブ、左ストレート、左ボディーストレートと強烈なパンチを次々と打ち込み、3回には左ストレートでダウンを奪った。続く5回にもダウンを追加。最終6回に左ストレートからの連打が入ったところでレフェリーストップとなった。
初めてのプロのリングを体験し「アマとは全然違う。アマは自分のチームが応援する。プロは自分を知らない人の声援がある。やっぱりうれしい気持ちになる」と新鮮な気持ちだったことを口にした。ナッタポンはタフな相手となるだけに「相手は8回戦でも試合して(元WBA、IBF世界スーパーバンタム級王者マーロン・)タパレスとも試合している。そういう選手と手合わせできたのは良い経験になった。(所属ジム)大橋(秀行)会長には感謝したい」と話した。
試合後、井上尚からは「上出来、めっちゃ良かったよ」と言われたという。中山は「井上尚弥さんからそういう言葉をもらえたのは自信にもつながる」と声をはずませた。
身長171センチながらフライ級を主戦場にする意向。アマでは57勝(30KO・RSC)1敗。「今日の試合内容では、まだまだ見つめ直さなくてはいけない。切磋琢磨(せっさたくま)しながら世界王者を目指したい。これからもっと強くなって偉大なプロボクサーになりたい」と中山。6月の所属ジム興行内でファン公開の公開プロテストを受験し、合格するなど期待も大きいルーキーが白星発進した。

