大相撲裏話

「土俵でしっかり相撲を取る」旬な明生は上位陣狙う

日刊スポーツが行った人気力士アンケート「第8回大相撲総選挙」が終わった。トップ5に「稀勢の里」世代のベテラン3人が入ったが、旬な若手力士も軒並み上位にランクインした。貴景勝、炎鵬、朝乃山…。その中で、明生(23=立浪)が9位と躍進した。西前頭7枚目だった5月の夏場所で、自身幕内初となる2桁白星を挙げたホープには「真っ向勝負が好き」「豪快で正攻法な取り口に好感が持てる」など読者の声が寄せられている。きれいな四股を評価する声や、故郷の奄美大島からも多数の票が集まった。

明生(2019年3月12日撮影)
明生(2019年3月12日撮影)

11年夏場所で初土俵を踏んだ中卒たたきあげ。茨城・つくばみらい市の部屋から「つくばエクスプレス」を利用して会場入りする。電車では「座れることもあるし立ってることもある」。今場所、15日間で稽古場に降りた回数は片手で数えるほど。部屋から会場まで片道1時間半かかる移動負担を考慮しているという。師匠の立浪親方(元小結旭豊)の指導は「自分のやりたいようにやって伸び伸びやらせてもらっている。ありがたい」と明生。一方で巡業では毎回のように土俵に上がり、激しい稽古を行う。「自分は稽古で強くなってきた。普段はめったにできない方ばかり。体を休めることも大事だけど、毎日やり続けることが1番大事」。夏場所前は千賀ノ浦部屋に出稽古して、1歳年下の大関貴景勝と肌を合わせた。10番以上取って1勝も挙げられなかったが「強い人とやることに意味がある」と言い切った。

たたき上げらしく、派手な発言を口にしない。「(取組直後の)支度部屋で(記者に)『今日の狙いは?』と聞かれても、正直答えたくないときもある。そこは勝負の世界なので。いろんなことをしゃべって…という力士もいるけど、自分はそうじゃなくて、まずはしっかり土俵でしっかり相撲を取るタイプだと思うし、そういう力士でありたい」。

名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)では前頭5枚目以内に番付を上昇させることが濃厚。「もっと番付を上げて、もっと強い相手とやりたい」。上位陣との対戦が予想される来場所へ、23歳のホープは野心を隠さなかった。

【佐藤礼征】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

取組を見るだけじゃ分からない、日刊スポーツの大相撲担当記者が土俵周辺から集めてきた「とっておきネタ」をお届けします。

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