29日のダブル世界戦の前日計量が、28日に都内で行われ、3階級制覇を目指すIBF世界ライトフライ級8位八重樫東(32)は偉業達成に静かに闘志を燃やした。

 八重樫は最初の関門を突破した。王者ハビエル・メンドサ(24=メキシコ)と同じ48・7キロ。リミットを200グラム下回って前日計量をクリアした。IBFは当日計量という最終関門があるが、八重樫には追い風ともいえる。1年前のWBC同級での挑戦は、左ボディーでまさかの7回KO負けを喫した。「リングに上がると体が動かなかった」。計量から9キロリバウンドしての失敗だった。当日計量は半分の4・5キロ増がリミット。「数字は決めてないが、体の感覚で抑えめにしていく。多ければ落とせばいい」とまで言った。

 当日計量に備えて都内のホテルに宿泊した。練習に集中するため、妻子と離れて単身でマンション生活してきた。今回は2カ月近くいつもより長めだったが、久しぶりにつかの間の対面をした。「いかされていると認識した」と子供の笑顔が力になる。直訴しての同級への再挑戦。「わがままを聞いてくれた大橋会長に本当の意味で恩返ししたい」と3階級制覇を誓った。

 メンドサのコメント 試合ではメキシコでやってきた高地トレーニングの成果が出る。テクニックとスタミナで勝利する。