ミドル級の東洋太平洋11位、WBOアジア太平洋5位細川チャーリー忍(34=金子)が、王座初挑戦で新王者になった。

昨年3月に判定負けしていた2冠王者秋山泰幸(38=ワタナベ)との再戦。中盤から手数よくペースを握り、11回に連打を浴びせるとタオルと同時にレフェリーストップ。11回2分56秒TKO勝ちした。

2回に右フックでぐらつかせたが、4回の公開採点は0-2だった。中盤先手をとり、手数を増やして攻勢。6回、8回とぐらつかせたて、8回の採点は1-0とした。さらに攻め込んで11回に連打で仕留めた。

前回の秋山戦は0-2の惜敗だった。「強さは感じなかった。あれから前半は打たせて疲れさせ、後半打ち続けるスタイルに変えた。オレよりスタミナとパワーある相手はいないから」と、秋山戦後はこれで5連続KOとなった。

日本スーパーライト級王者細川バレンタイン(37=角海老宝石)の弟で、兄弟王者を達成となった。「打たれ強い体に生んでくれた」と勝利のリングには母ひろみさんを呼び寄せた。「兄はおばあちゃんを上げたので」と笑顔が広がった。一気に2本のベルトを手にして「重いけどうれしい。やっと一つ目標をクリアできた」と先を見る。