「飛龍」藤波辰爾(65)は、永遠のライバル引退を今だに信じられない様子だった。

武藤敬司(57)、真壁刀義(46)と組み、引退試合だった長州力(67)、越中詩郎(60)、石井智宏(43)組と6人タッグで激突。トップバッターで長州と顔合わせし、コーナーに追い詰められ、踏みつけられた。ストンピングをお返ししたものの、足をつかまれ、自らの得意技のドラゴンスクリューを仕掛けられた。さらにサソリ固めをきめられそうになり、場内は大歓声にわいた。

試合後の藤波は長州の引退を惜しみ「まだ彼はこれからですよ。現役と同じで燃えている」と断言。

その上で「(自身の興行)ドラディションでオファーしようかな。復帰してもらえるように、自分も準備しないとな。オレの引退は誰が見送ってくれるのか」とポツリ。

ライバル長州の引退を受け止めきれない表情だった。