プロボクシングWBOアジアパシフィックフライ級タイトルマッチ(21日、東京・後楽園ホール)の前日計量が20日都内のJBCで行われ、王者阪下優友(28=角海老宝石)はリミットの50・8キロ、挑戦者で同6位の望月直樹(25=横浜光)は50・7キロでクリアした。

計量を終えた阪下のパンツのポケットからは馬券が少しはみ出していた。大の競馬好きである阪下が持っていた馬券は、この日行われた菊花賞のではなく、験担ぎに自分のために勝った応援馬券。日にちは試合日の10月21日で馬名「サカシタ」に単勝、複勝でかけた。試合は「強い馬が勝つ」と自分に期待を込めた。

16年8月に望月に8回判定で敗れているが、「その時とはまったくの別人です。それを明日は見せます」。昨年から新たに洪(ほん)トレーナーの指導を受けるようになり、練習が一変。以前は1週間に1、2回走るだけだったが、現在は週4回朝4時に起床し、洪トレーナーやジムの仲間と一緒にラントレーニングを行い、その他週2回1人でも走っているという。「(日々の練習が)精神修行だから、試合はどうってことない」と自信を胸にリングに立つ。

一方の望月は、阪下のレベルアップを認めつつも、「1つ1つの動きはさほど変化がない。3年前に勝ったイメージは鮮明に残っている。それがいきてくる」と自信たっぷりに話した。