「キング・オブ・ストロングスタイル」中邑真輔(41)が、キング・コービン(36)からキングの象徴となる王冠を強奪した。

前週7日の10人タッグ戦で策略にはまってコービンに敗れた中邑は「俺たち2人のキングダムが激突する。生き残るのは俺の方だ」と意気込み、コービンとの因縁シングルマッチに臨んだ。

スピンキックやけいれん式踏みつけのムーブで主導権を握ると、ライダーキックから飛びつき式腕ひしぎ逆十字固めで捕獲。さらにトライアングル(三角絞め)に移行して絞めたものの、ここでNFL出身のコービンのパワーで持ち上げられ、そのまま押さえつけられて3カウントを許してしまった。

コービンに屈辱の連敗となった中邑だが、この日はこれで終わらなかった。キングの王冠を装着したコービンに向けてハイキックからのキンシャサ弾で襲撃KO。リングに落ちていた王冠を奪い、装着しながら不敵に笑ってみせた。

3年前の19年、4年ぶりに開催されたキング・オブ・ザ・リング(トーナメント戦)で優勝を飾ったコービンが歴代王者にならい、その称号の象徴として装着してきた王冠。キング対決に敗れたものの、キングの称号は強奪した形となった中邑は「俺は王者だ。キング・オブ・ストロングスタイルがついに戻ってきた」と鏡を見ながら、自らに語り掛けるように英語でつぶやいた。