WBOアジア・パシフィック・ミニマム級王者重岡銀次朗(21=ワタナベ)が2度目の防衛に成功した。同級3位川満俊輝(25=三迫)の挑戦を受け、2回2分5秒TKO勝利でベルトを守った。19年大みそかの初防衛戦以来約1年7カ月ぶりのリングで躍動。スピードとテクニックで挑戦者を上回ると、2回に左ショートからの右フックでダウンを奪い、そのまま追撃。最後は右フックを打ち抜き、レフェリーストップに追い込んだ。

高校5冠のアマエリートは、観戦に来ていた日本ユース・ライトフライ級王者の兄優大(24=ワタナベ)から「右フックが当たるぞ」とアドバイスを受けたことを明かし「その効果が出ました」と感謝。昨年は試合数がゼロだったものの「1年半、長かったですけれど、ずっと練習して進化し続けてきたつもり。それは証明できたかな。明後日には、ずっとこだわりで我慢していた(生まれ故郷の)熊本に帰ります」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

重岡陣営はコロナ禍ながらも、世界王者2人への挑戦交渉を進めているという。現在は緊急事態宣言中でもあり、世界王者と国内で戦うことも簡単ではない。重岡は「勢いある強い選手に勝って、周りも(実力を)分かってくれたかなと。いつでも世界はできると思う。チャンスを待ちたい」と自然体を貫いていた。【藤中栄二】