プロボクシングWBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)が22日、羽田空港着の航空便で来日した。6月7日、さいたまスーパーアリーナでWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)との3団体王座統一戦を控え、約2週間前の日本到着となった。

マネジャーを兼務する妻レイチェル夫人ら計4人で到着ロビーに姿をみせ、報道陣に笑顔で対応した。ドネアは「今までのキャリアで1番大きな試合になるのは間違いない。年齢、キャリアを積んできたが、ボクシングへの情熱、技術は向上していると感じている」と自信を示した。

19年11月、階級最強を決めるトーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級決勝で井上と激闘を繰り広げて以来、2年7カ月ぶりに再戦する。前回はWBA世界同級スーパー王者として対戦。今回はWBC世界同級王者として3団体統一戦に臨む。約3カ月前から米ラスベガスを拠点で練習し、スパーリングは計140ラウンドほど消化してきたという。

ドネアは「WBSS決勝の映像はところどころみてきた。今回は前回と違い、井上は全く別人のドネアと戦うことになるだろう。キーとなるパンチは右でも、左でも、どんな展開でもパンチを打ち込めると思っている。今回は前回とは違った戦い方をする。井上も変わっているかもしれないが、同じドネアがくると思ったら間違いだ」と自信に満ちあふれていた。