K-1スーパーフェザー級の大岩龍矢(30)が盟友・武尊(31=ともにK-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)の思いを受け継ぐ王座獲得を狙う。11日のK-1横浜大会(横浜アリーナ)で武尊が返上して空位となったK-1同級王座決定トーナメントに出場。日本勢4選手、海外勢4選手の計8選手によるワンデートーナメントでベルト獲得を目指すことになる。

神奈川・相模大野の所属ジムで行われた公開練習では、渡辺雅和代表の構えるミットに力強いミドルキックを打ち込み、パンチやヒザにつなぐコンビネーションを披露。持ち前のパワーを誇示するかのように重い打撃音を響かせた。大岩は「めちゃくちゃいい感じで、心も体もいい感じで追い込めてます」と手応え。決勝まで1日3試合という過酷なトーナメント。スパーリングの練習量を増やし、3試合分のスパーリングを消化。「手応えはめちゃくちゃ良くて、自分でも楽しみなぐらい」と口にした。

武尊が返上した同級のベルト。記者会見などで「自分が武尊の魂とベルトを受け継ぐ」と宣言している分、重圧もかかることは間違いない。それでも、大岩は「最初はプレッシャーも感じましたけど、僕が王者になるので。王者になるだけだと思って毎日過ごしているので、重圧はない」とキッパリ。渡辺代表も「(大岩)龍矢がもともと持っている実力がそのまま出せるようになりました。今、とても強いですし、優勝しなきゃおかしいですよ」と太鼓判を押した。

大岩は「(武尊からは)いつも『龍矢らしく、自分らしく』とは言われてるんですけど、まだトーナメントに向けては真剣な話はしてなくて『バカだから大丈夫だよ』って感じで、いつも通りです(笑)。多分、自分の状態とかコンディションを見ながら話してくれてるので、自分のコンディションの良さも感じ取ってくれてると思うし。まだ『楽しくやっていこうよ』という感じです」と自然体の関係性を強調した。

1回戦はアダム・ブアフフ(モロッコ)との顔合わせとなる。デビュー以来、無敗(19勝)の戦績を持つ対戦相手だけに警戒している。「映像だけを見ると『ん? そんな強くないな』という感じはするのですよね。けれど19勝無敗で弱いわけがないし、動画も3年前とか過去のものだし。バックボーンにテコンドーもやられてるんですよね。だから、いい意味でめちゃくちゃ集中してます」と口元を引き締めた。

順当に勝ち上がれば準決勝でレオナ・ペタス、決勝で朝久裕貴と対戦する可能性がある。過去に負けている因縁の相手となるだけに「自分が負けている2人なので、もちろん王者になることもそうですけど、リベンジマッチとしても意味がある。すべてにおいて自分のためのトーナメントだなっていうぐらい、意味のある大会です。リベンジできて、ベルトを巻けて、最高の大会です」とプラス思考でリングに向かう。

最近、よく武尊に似ていると言われるという。大岩は「自分は意識してるつもりはないんですけど、武尊のK-1とか格闘技への思いを僕は常に聞いてきたんで、それをしっかりと受け継いで、どんどん大きくしていくのも自分の役目だと思ってるんで。そういった部分では責任と覚悟を持って、試合に向けて挑んでいます」と大舞台でのワンデートーナメントに臨むつもりだ。