「ボクシングの日」興行のメインイベントに組まれたヘビー級4回戦で、19年11月にプロテスト合格した佐々木ホイップ(本名・佐々木秀平、27=JBスポーツ)が白星デビューを飾った。東日本協会に発掘され、3月にプロテスト合格したミスターケイ(本名・イヘグロ慶、30=渡嘉敷)と対戦。2回2分13秒、TKO勝ちを収めた。

ケイの豪快な右オーバーハンドを回避しながら、サウスポースタイルの佐々木は1回にワンツーからの右フックでダウンを奪った。続く2回、相手の豪快なフックを浴びて鼻血を出しながらも冷静に左ストレートでダウンを追加。そのままレフェリーストップに追い込んだ。佐々木は「(ダウンを奪ったパンチの)感触はあった。ただ練習の成果が出せなくて、30%ぐらい」と冷静に試合分析した。

小学校時代に空手を習い、高校まで柔道選手として100キロ級や無差別級を主戦場にしていた。現在は柔道整復師や専門学校講師も務めている。4年前にプロテスト合格もコロナ禍で練習できず、昨年5月から本格的にボクサーとして活動再開。色白でホイップ好きということから所属ジムの山田武士トレーナーから命名されたというリングネーム「佐々木ホイップ」としての初陣だった。

デビュー日は1952年5月19日、世界フライ級タイトル戦が白井義男が日本人初の世界王者になったことで「ボクシングの日」と制定された日。体重100・8キロの元柔道家VS体重98・5キロのプロレス元練習生のど派手な打ち合いに会場からはどよめきも起こった。前日計量後もホイップケーキを食べていたという佐々木は「まだプロボクサーとして本格的に練習したのは1年ぐらい。年齢的に長くできないが、短いボクシング人生でも悔いなく終わりたい」と抱負を口にしていた。