WBO世界スーパーフライ級1位の中谷潤人(25=M・T)が、米ラスベガスで鮮烈なKO劇をみせ、世界2階級制覇に成功した。同級2位アンドルー・モロニー(32=オーストラリア)との王座決定戦に臨み、12回2分42秒にKOで仕留めた。2回、11回、12回と3度ダウンを奪取し、最後は強烈な左フックで相手を失神寸前に追い込んだ。WBOフライ級王座に続く王座獲得で、日本ジム所属17人目の2階級制覇となった。日本人初となる「聖地」で世界王座を獲得し、将来的に王座統一戦を熱望した。
<中谷潤人(なかたに・じゅんと)アラカルト>
○生まれ、家族 1998年(平10)1月2日、三重・東員町生まれ。家族は両親と弟龍人マネジャー。
○アマ時代 東員二中1年から桑名のKOZOジムに入門。3度世界挑戦した石井広三会長の勧めで右利きながらサウスポーに。U-15全国大会では中2、3と連覇。アマ14勝2敗。
○渡米 石井会長が交通事故死し、中卒で単身渡米。同会長が師事したマック・クリハラ・トレーナーに指導を受けた後、ルディ・エルナンデス氏、岡辺大介氏のトレーナー2人のもとで修行し日米を往復。
○“里帰り”プロ 16歳でM・Tジム入門。15年4月、1回TKO勝ちでプロデビュー。16年に全日本フライ級新人王。19年に日本同級王座獲得。20年11月、WBO世界同級王座決定戦で初挑戦し、8回KO勝ちで王座奪取。
○愛称、スタイル 優しい風貌から実家のお好み焼き店の常連客に「愛の拳士」と命名された。身長171センチの左ボクサーファイター。

