アマ経験豊富なフェザー級のホープ金子虎旦(25=帝拳)がプロ4戦目で迎えた初のメインイベントを勝利で締めくくった。蔡凡(ツァイ・ファン、27=中国)とのフェザー級8回戦に臨み、6回1分6秒、TKO勝ちを収めた。
2回に左フックで2度ダウンを奪った後も、冷静に左ジャブから試合を組み立て、6回に左ボディー、左フックで戦意喪失させてレフェリーストップに追い込んだ。「相手は戦績以上にパンチがありました。でも1回もダウン経験がないと聞いていた相手だったので、倒せたのはよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
蔡はアマチュア時代に中国の年代別代表候補に選ばれ、プロ転向後、WBCインターコンチネンタル・スーパーバンタム級王座を獲得。身長175センチのサウスポーの中国トップアマだった。金子は「1回、いらないパンチをもらいましたが、冷静にガードしてジャブ、ボディーと(担当の)大和(心)トレーナーと取り組んだことが出せた。それが収穫ですね」と手応えを示した。
今年6月から約2カ月間、米ラスベガス合宿を敢行。元WBO世界スーパーバンタム級王者アンジェロ・レオ(米国)や20年東京五輪米国代表でプロ転向したブルース・キャリントンらとスパーリングを重ねて自信を深めてきた。「多くのことを吸収し、基本の大事さも分かりました。帰国してからもガードとジャブを徹底してきたので」と米修行後の初リングで成果をみせられたことも強調した。
アマ戦績は56勝13敗で、名門・日大ボクシング部出身。現在はWBOアジア・パシフィック・フェザー級14位にランクされる。さらなる飛躍が期待される金子は「今日、勝つことがすべてでしたが、先を見すぎず、1つ1つ、1戦必勝でやっていきたい。クリアしていけば、その先につながると思うので」と最後まで謙虚な姿勢だった。

