プロボクシング元世界3階級制覇王者でWBO世界スーパーフライ級1位の田中恒成(28=畑中)が、4階級制覇と同級4団体統一、そして井岡一翔へのリベンジを目標に掲げた。

14日、都内で同級2位クリスチャン・バカセグア(26=メキシコ)との同級王座決定戦(24年2月24日、東京・両国国技館)が発表された。会見に登壇した田中は「3年前に成し遂げられなかった4階級制覇をKOで果たして成長した姿を見せたい」と明言。その上で「4団体統一もしたい。(井岡一翔への)リベンジもしたい」と、その先の目標にも意欲を見せた。

15年5月に日本最速のプロ5戦目でWBO世界ミニマム級王座を獲得。その後、同ライトフライ級、同フライ級と無敗で3階級制覇を達成した。しかし、20年12月に同スーパーフライ級王者の井岡一翔に挑戦して8回TKO負け。4階級制覇に失敗した。その後は「自信を失ったり、逃げそうになったこともあった」。

転機は1年後の21年12月の石田匠(井岡)との再起戦だった。結果は2-1の僅差判定勝利。「このままじゃだめだ。もっと一生懸命に取り組まないと」と心に再びスイッチが入った。その後は、地道に強化に取り組んだディフェンスにも手応えを感じるようになり「ボクシングが楽しくなってきた。多少のことでは精神的にぶれなくなった」と振り返る。

世界王座決定戦は今年5月のパブロ・カリージョ(コロンビア)との世界前哨戦以来約9カ月ぶりのリングになる。バカセグアは好戦的なファイターだが「この3年間ディフェンス面を重視してトレーニングしてきた。3階級制覇までやってきた逃げない、下がらない、攻め続けるボクシングの気持ちも忘れていない。隙を逃さず、KOで4階級制覇したい」。

井岡一翔、井上尚弥に続く国内3人目の世界4階級制覇を、新たな田中時代のスタートにする。【首藤正徳】