ボクシングWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(30=大橋)が、MLBドジャースに移籍した大谷翔平投手(29)の活躍に刺激を受け、2階級での4団体統一を狙う。
26日、東京・有明アリーナでのWBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)との4団体王座統一戦を控え、15日に横浜市の所属ジムで練習を公開。常に大谷の存在に触発されているとし、ボクシングで頂点を極める姿勢を示した。
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同世代スターの動向、活躍に井上も触発された。大谷のドジャース入団会見が行われたこの日、26日に控える2階級での4団体王座統一戦に向けた公開練習に臨んだ。報道陣から大谷の存在について問われると「常にニュースから活躍を見るたびに刺激を受ける」と率直な心境を口にした。
大谷とは18年の日本プロスポーツ大賞で対面済み。大谷の元マネジャーが現在の井上のマネジャーという「縁」もある。テレンス・クロフォード(米国)に続き、史上2人目となる2階級での4団体統一のチャンスがかかる大一番を控え、井上は「ジャンルは違いますし、僕はボクシングで頂点を極めて、さらに上に行けたらと思います。すごく良い刺激を受けています」とうなずいた。
大谷からの刺激を口にした井上にはビッグマッチへの緊張感が高まる。海外のブックメーカー(賭け屋)のオッズでは、井上が有利。英大手ウィリアムヒルは、井上の勝利に1・05倍がつけられ、タパレスは8倍と差がついた。その「鉄板オッズ」の雰囲気とは違い、タパレスへの警戒心を強く持つ。井上は「離れても良し、くっついても良しの器用で何でもできるボクサー。タパレスの一発の番狂わせを狙う気持ちが怖い」と分析した。
ここ数年、週2回だったスパーリングは週3回に増加し、計116回まで到達した。平均の計70~80回から約1・5倍に増え、過去最多に匹敵する量となった。井上は「周りの楽勝ムードを吹き飛ばすため。周りのムードが自分の中で怖いと思う。そういったところを切り替える意味」と説明。大橋秀行会長(58)は「井上尚弥史上もっともハードなスパーリングになった」と強調。決戦まで、あと11日。井上はタパレスへ超警戒モードを高めながら年末に備える。【藤中栄二】

