「K-1ワールドMAX」が20日に代々木第1体育館で開催される。その中で行われる「K-1ワールドGP2024-70キロ世界最強トーナメント開幕戦」で“アジアの新皇帝”オウヤン・フェン(26=中国)と対戦する“ブレーメンの暗殺隊”パスカル・シュロス(30=ドイツ)が決戦前のインタビューに応じ、K-1が15日までに公開した。

シュロスは謎の白マスクを被るミステリアスなファイター。73戦とキャリアが豊富で、52勝のうち32KOをマーク。WKUでキックルールとムエタイの2階級をそれぞれ世界制覇しており、強烈なミドルキックとヒザ蹴り、ハイキックで相手を追い込むのが特長だ。

-格闘技を始めたのは、何歳の時?

シュロス 14歳だ。ドイツの港町ブレーマーハーフェンで、ムエタイとキックボクシングのトレーニングを始めた。それまでけんかに明け暮れて悪いことばかりするトラブルメイカーだったんで、更生するために格闘技をはじめ、それからは悪いことはしなくなったな。けんかを吹っかけて来なければね。

 

-これまで数々のタイトルを獲得してきた

シュロス 格闘技は天職だね。すべて覚えているよ。2014年にオランダでレムコ・ムアランドを破って、WKF欧州王者になった。16年はWMCキングスカップチャンピオンと、K-1ドイツGPチャンピオンに。17年はWKU世界チャンピオン、18年にK-1ドイツGPを連覇。19、20、21、22、23年にWKU世界王座をそれぞれ獲得している。

-K-1ワールドMAXのオファーを受けた時の心境は

シュロス K-1で戦うことは、トレーニングを始めた時からの夢だった。俺は、いつもK-1に憧れていて、いつかK-1のために戦うと自分に言い聞かせていたんだ。今回のオファーで夢が叶い、日本のファンのために素晴らしい試合を披露できることに本当に興奮しているよ!

-K-1ワールドMAXについては、どんなイメージが?

シュロス K-1はイベントの作り方も含めて、とても気に入っている。2022年11月にゲストコーチとして初めて日本に来て、K-1のイベントを見て本当にプロフェッショナルだと感じたね。世界最高のファイターを実に魅力的な方法で紹介しているし、日本のファンは選手をリスペクトしている。俺は、日本もK-1も大好きだ!

-あなたはなぜ白仮面をつけているのか?

シュロス ああ、これね(白仮面を指差す)。マスクをつけると、まるで自分ではなくなるような感覚があるからだ。相手と自分を切り離すことで戦いに集中することができるし、不思議な力を宿ることを感じる。凶暴になり、興奮してくるんだよ。

-まるで呪いのマスクのよう

シュロス 俺は、戦うために生まれてきた。昔から、それを感じてきたし、とくに強く思ったのは、試合で首の骨を折った時だ。

-首の骨が折れた?

シュロス そうだ。中国で試合をした時、俺は投げ技がないと思って戦っていたが、相手は俺を投げてきて、しかも頭からマットに落ちた。首が折れて病院に運ばれたよ。ここで格闘技人生が終わったと思ったが、負けずにリハビリに励み、1年も経たないうちに復帰していた。あんなに大ケガをしても、なおもリング戻りたいと思う選手なんて、なかなかいない。俺は、本当にファイターなんだなと思ったよ。白仮面をかぶりたくなるのは、その事故があったからかもしれないね。

-壮絶な格闘技人生

シュロス リングの中も外も、いつも戦いが待っている。でも、好きなんだろうね、戦いが。

-開幕戦は中国人ファイターのオウヤン・フェン選手

シュロス 中国人に恨みはないよ。相手は誰だって構わない。K-1ワールドMAXに出てくる選手で、弱いファイターはいないだろうから、誰と戦っても同じだよ。出場メンバーを見たが、全員が国際的なエリートレベルのアスリートで、過去にGLORYやONEで戦った選手も多く、大会のレベルは非常に高いと感じている。3月20日は、これまで見せてくれたK-1ワールドMAXが復活する時だ!

-最後にファンにメッセージを

シュロス 俺は、これまで参加したほぼすべてのトーナメントで優勝しており、今回のトーナメントを本当に楽しみにしているよ。世界最高のファイターたちと戦うことにも興奮している。みんな俺のファイトIQと創造性を過小評価しているのかもしれないが、大会が終わった後のみんなの驚く顔を見るのが楽しみだ!