日本スーパーバンタム級12位辰吉寿以輝(27=大阪帝拳)が、判定勝ちで無敗レコードを「17」に伸ばした。

自身2度目となるサウスポーとの試合で、41勝(27KO)9敗と豊富なキャリアを持つチャイワット・ブアトクラトック(32=タイ)と対戦。8回判定勝ちして、戦績を16勝(10KO)1分けとした。

辰吉は、強豪サウスポーを相手に右ボディーストレートを軸に攻めた。ロープ際で徹底してカウンターを狙う相手を攻めあぐねる場面もあった。

3回には左目尻から、7回には右目尻から出血。

それでも終始攻め続けて、6回には左フックで相手をダウン寸前に追い込んだ。

最後は激しい打ち合いで8回を終了。チャイワットも右目尻から出血する試合となった。

判定は77-75、78-74、79-73と、ジャッジ3人が辰吉を支持。3-0の判定で勝利した。

辰吉は「相手は手の長さ、うまさがあった。結果は勝ちですが、倒せなかったので。手応えは全然なかった。もっとちゃんと練習します」と反省した。

試合をリングサイドで見届けた父丈一郎は「(サウスポー対策として)へたくそやなあと思った。あれでは今後、上にいくには勝てん」と感想を口にした。

辰吉は1月の与那覇戦に判定勝ちして日本ランキングに復帰。タイトル戦線への浮上をかけて、50戦のキャリアをもつ強豪サウスポーとの対戦を決めていた。

試合前日には「KOしか考えてない。サウスポーが相手でもやれることを見せたい」と意気込んでいた。

辰吉がサウスポーと対戦するのは、20年11月の今村和寛戦(2回負傷引き分け)以来3年6カ月ぶり2度目。左との対戦経験が少ないため、東京・帝拳ジムへの出稽古や、フィリピン人のスパーリング相手を相手に、合計約70回のスパーリングを消化した。

辰吉はスーパーバンタム級、バンタム級で、日本タイトルか地域タイトルへの挑戦を視野に入れている。

サウスポーの有力選手が多く、吉井会長は「周りにしっかりアピールしないといけない」と話していた。

現在、日本勢は両階級で隆盛を誇っている。

バンタム級は世界主要4団体を、井上拓、武居、西田、中谷と、日本勢が独占している。さらにスーパーバンタム級は4団体統一王者井上尚が君臨している。【益田一弘】