立ち技打撃格闘技のRISE(ライズ)は3月29日に東京・両国国技館で今年最初のビッグマッチ「RISEエルドラド2025」(ABEMA PPVで全試合独占生中継)を開催する。
昨年12月に行われた65キロ世界最強を決める「GLORY×RISEフェザー級グランプリ」1回戦でミゲール・トリンダーデ(ポルトガル)に自身初のKO負けを喫した原口健飛(26=FASCINATE FIGHT TEAM)は、イ・ソンヒョン(34=韓国)と戦う。再起戦にどのような気持ちで臨むのか、話を聞いた。(聞き手・千葉修宏)
-65キロトーナメントではミゲール選手に初KO負けを喫しました。技術的に失敗してしまったなという部分があれば教えてください
「技術的に失敗はなくて。結果論としてKOで負けましたけど、自分的には練習通りに動けました。ただ、練習通りにしすぎた部分もありますね。いつもの本能であったりとか、そういう部分が今回、少し出なかったのかなと」
-通常体重を増やして、肉体改造を行って臨んだ一戦でした
「完全に仕上げていたので。悔しいけど、あのミゲールに自分がやりたいことを全部できた上で結果として負けたので。悔しいですけど、通用しないなというものではなかったですね」
-あの一発さえもらっていなければ結果は分からなかったという声が、他の選手からも聞こえてきます
「あれがなければ全然勝ててたんで。ぶつかってみても全然パワー負けせんかったし、クリンチした時も全然大丈夫だった。ただ本当に格闘技の醍醐味(だいごみ)というか。一発逆転、それをやったこともあるし、今回やられたなという感じですね」
-あの一発は誰にでも起こり得るものだと
「そうですね。やっぱりどんなに強いファイターでもKO負けはあると思うし。でも久しぶりに格闘技してるなって感じましたね。なんか楽しかったです」
-変わらず世界のトップを狙っていく
「僕の目標はやっぱりペッチ(65キロトーナメントで優勝したペットパノムルン・キャットムーカオ)を倒すことなので。どんだけ負けても、絶対に1回は勝ちたいというか。最終的にはまくりたいという気持ちでやっている。その通過点でミゲールであったり、チャド(コリンズ)だったり、ソンヒョンも。そういう段階を踏んで戦っていきたいと思っています」
-改めて振り返ると、ここ何戦も原口選手の相手はトップ・オブ・トップの選手ばかりですね
「でも、相手が強いから負けていいとかではないんで。自分もトップ・オブ・トップやと思ってやってるから。そこに関しては仕方ないよねと思ったらダメだと思うし。でもその領域で戦えてることはすごい、うれしいなとは思いますね」
-そういう意味でも次のソンヒョン戦はある程度すっきり勝つことが求められますか
「ソンヒョン強いし、すっきり勝てる相手でもないからね。なのでソンヒョンの覚悟であったり、気持ちであったりとかをしっかり受け止めたいなと思いますね。それを感じて、レジェンドやし、実績もあるし、そういう選手の重みをしっかり感じながら戦いたいなと思います」
-トーナメントを戦ってみて改めてペッチの強さって何だと感じましたか
「いやもうペッチの強さって、分かんないのが強さなんですよね。何が強いんやろね。キックにかける思いとかも別にみんな一緒ぐらいあると思うし。技術面でいうと体が強いというのと、やっぱり『世界チャンピオンとしての意地』って簡単な言葉に聞こえるかもしれないですけど、それがやっぱりすごくあるなと思ったっすね。誰よりも練習していると思うし、誰よりも負けたらあかんと思っている」
-話は変わりますが、最近格闘技界ではMMAが隆盛を極めていて、「キック→MMAへ転向」という選手も多いです
「MMAが好きな人はキックのこと面白くないと言うんですよ。それは仕方ないことですけど、どっちも知らない人が見た時に、絶対キックの方が分かりやすいんですよ。立ってて、倒れたら負けの競技なんで。そこに関しては、そういう人を巻き込めるようにしなあかんなと思う。『キックの方がおもろい、MMAの方がおもろい論争』したところで意味ないんです。好き嫌いがあるんで。ただ新規のファンにはキックの方が面白いよっていうところは見せていきたい。俺だけじゃなくてRISEも、K-1もそうやし。やっぱ立ち技が団体ごと頑張っていかなあかんなと思いますね」
-那須川龍心選手もキックを盛り上げたいという話をしていました
「正直、日本格闘技が盛り上がってくればいいと思ってて。やっぱこうガチの格闘家が光る世界になってほしいなと思うんですね。それがボクシングだろうがMMAだろうがキックだろうが、なんでもいいんですよ。やっぱり真剣に頑張ってる人たちが輝く世界にならなあかんと思ってるんで。僕はキックボクサーなんでキックからやっていかなあかん。やっぱり口だけのヤツも多いし、見せ方だけのヤツも多いし。本来、強いヤツと強いヤツが戦って、どっちが強いか決めるのが格闘技なんで」
-それでちゃんとメシを食えてほしいですよね
「その手段としていろいろあると思うんですよ。SNS使ったりとか。あると思うんですけど僕はそういうのは得意じゃないから。否定はしないですけど、僕は戦うことが得意なんで。戦って見せていこうかなと思ってるすね」

