ボクシング元世界4階級制覇王者でWBA世界スーパーフライ級6位の井岡一翔(36=志成)がオッズ不利を覆すリベンジを成功させる意気込みを示した。11日、東京・大田区総合体育館で同級王者フェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)に再戦で挑む。昨年7月以来、約10カ月ぶりの再戦に向け、9日には都内で両者そろって調印式で対面。過去の世界戦リマッチ全勝の自信を胸に王座返り咲きを狙う。
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心身ともに、井岡は落ち着いていた。昨年7月に判定負けし、本来ならば昨年大みそかの再戦でリベンジするはずだったカード。マルティネスのインフルエンザ感染で試合前日に中止の憂き目をみた。因縁の王者とは10カ月ぶりの再会。「印象の違いは以前、お会いし戦った時と、見た感じは何も変わらない。久しぶりに会って元気そうで良かった」と平常心を貫いた。
4階級を制覇した井岡にとっては、珍しく厳しいオッズの戦前予想が出ている。海外のブックメーカー(賭け屋)となる英大手ウィリアムヒルでは、マルティネスの勝利に1・30倍に対し、井岡の勝利には3・50倍がつけられた。昨年7月の判定負けの結果、そして36歳という年齢もあって下馬評は良くないが、井岡には確固たる自信がある。
「今回の試合に限らず、自分の中では(不利予想は)まったく気にしていないので。前回の試合があってそう評価されていることも仕方ないと思いますし。今回、勝利してそれを覆したい気持ちです」
過去、井岡は世界戦で3度の再戦に臨み、全勝しているデータがある。セコンドに入るキューバ人名伯楽のイスマエル・サラス・トレーナー(67)は「井岡のミスを修正する力は大変、素晴らしいものがある。今回は必ずリベンジを成功させたい。私は何人もの世界王者を育成してきたが、私が本当に信頼する素晴らしいボクサーの1人」と全幅の信頼を置いた。
勝てば長谷川穂積の保持する国内最年長王座奪取記録(35歳9カ月)を抜く、36歳1カ月に更新する。井岡は「11日に勝つことがすべてだと思う。それしか考えていない。この1年間、そればかり考えていた」とリベンジ成功を誓った。【藤中栄二】

