メインイベント(第9試合)の「ザ・ドリーム・デスティニー(30分一本勝負)」で、かつてタッグ「サンダーロック」として共闘し、ライバルとしてもしのぎを削ってきたイヨ・スカイ(35=WWE)と岩谷麻優(32)が7年半の時を超えてシングルで激突。時間切れ引き分け寸前の熱闘は26分28秒、イヨがムーンサルトプレスを連続で決めて岩谷から3カウントを奪った。
終盤、岩谷の雪崩式ドラゴンスープレックスを回転して着地したイヨは「アメリカでは出したことがない」というロールスルー式のジャーマン3連発まで繰り出す本気ぶり。さらにドドンパ(逆打ち)、ドラゴンスープレックス、ムーンサルトプレスと次々に岩谷の大技を浴びたが、ことごとくカウント2でキックアウトした。
その後、トラースキックからドラゴンズ・レイ(コーナーから後ろ向きに飛びついてのウラカンラナ)を見舞われたが、これもはじき返すと、イヨはツームストンパイルドライバーからコーナーへ登り、ムーンサルトプレス。そしてもう1度トップコーナーへ。2度目のムーンサルトプレスで岩谷を仕留めた。
試合後、岩谷は「負けたー! ああ、負けましたね。イヨさんは本当に大好きな人、尊敬できる人、一番憧れてる人。勝ちたかったね。悔しいけど、イヨさんと戦えてよかった。これが、イヨさんとの最後のシングルマッチ…最後にしたくない。最後にできないよ。負けたままじゃ終われない。ありきたりな言葉だけど、その一言。このままじゃ終われない。けど、サンダーロックとして、タッグとしてもやりたい。この令和の時代にサンダーロック、夢しかない、それをかなえる。このリングに立ち続けて。その新しい岩谷麻優の夢をかなえます。それまでついてきてください」と、イヨとの新たな物語を紡ぐ意欲を見せた。
一方、イヨも「プロレスやってて本当に良かったなって、こういう試合を終えた後に心の底から思います。アメリカに渡って、私の日本でのキャリアは止まったのかもしれないですけれども、こうやって岩谷麻優だったり、スターダムのAZMとか、渡辺桃とか、私と一緒に時を過ごしたみんなが頑張ってくれることによって、私のキャリアを作らなくても、こうやってまた、素晴らしい試合を作り上げることができるんです。こんなうれしいことはないですよね」と心からの笑顔を見せた。
そして岩谷について「あんなに顔面、蹴り抜く人いる?(笑い)びっくりしました。懐かしい気持ちになりましたし、麻優も同じこと思ったんじゃないかな。私も心の底から麻優にぶつかったし、麻優なら受け止めきるって、麻優なら立ち上がってくるって、私は知ってるんで。妹であり戦友であり、大切なタッグパートナー。仲間です」と絶大な信頼感を口にした。
イヨは、岩谷からサンダーロック再結成についての話が出たことに「この試合が実現しないと思ってて、したように、プロレスに“絶対ない”はないですから。そこはまた夢の続きがあっていいんじゃないですか」と答え、「アメリカでの、WWEでのキャリアに没頭したことによって、こういうチャンスを与えてもらえたような気がするので。私が頑張ったご褒美なのかなって思うんですよね。こういう試合をもっとたくさんできるように、また頑張るエネルギーになったなって思います」と、岩谷との運命の一戦を感慨深げに振り返っていた。

