3年ぶりの初日黒星発進となった横綱白鵬(30=宮城野)が、きっちり立て直した。宝富士を立ち合いから圧倒し、もろ差しから一気に寄り切った。

 強い父として、2日続けて負けるわけにはいかなかった。苦杯をなめた前日10日は長女愛美羽(あみう)ちゃんの8歳の誕生日。家に戻っても、相撲の話題には触れない愛娘の姿に「気を使われてしまった」と白鵬。それだけに「1日遅れのプレゼントができた」と胸をなでおろした。

 1日遅れは、まだあった。「全国の相撲を愛する母たちに白星でお祝いしたい」と、初日は口にできなかった母の日への思いも語った。さらにこの日の白星で横綱通算622勝目となり、敬愛する大鵬に並んだ。「またまた1日遅れながら、1勝1勝というのは、いかに大変なことか。その積み重ねの結果ですから」と感慨深げ。何度も笑みをこぼしながら、史上初となる2度目の7連覇へ歩み始めた。【木村有三】