11日目が終わり、優勝争いは、無敗の大関照ノ富士(23=伊勢ケ浜)を1敗の前頭12枚目勢(28=伊勢ノ海)、2敗の横綱鶴竜(30=井筒)と前頭8枚目豊ノ島(32=時津風)が追っている。

 想定外の流れになっても体が勝手に動いてくれる。土俵中央で手四つの体勢から勢が勝機をうかがう。右腕を蒼国来に手繰られた直後だった。相手がバランスを崩したスキを見逃さず、はたいた。「イメージは当たって止まらず、だったけど止まってしまった。その後は我慢して出る感じ。嫌な動きをされたけど反応良くかわせました」。ただ1人の1敗堅守に、ニヤリと笑い右手でアゴを触った。

 その指の感触を楽しんでもいる。2日目に敗れて以降、実は3日目からあごひげをそっていない。頭も洗っていない。験担ぎというより「気分的なもの」と言うが、鼻歌交じりの夜の1時間の散歩と合わせルーティンを守る。「場所でマックスになった気持ちをクールダウン。歩いて気持ちを落ち着かせています」と好調の要因を語った。5度目の2桁勝利を最速の11日目にマーク。勢いそのままに今日12日目、嘉風との上位戦に臨む。