大関稀勢の里(29=田子ノ浦)の意地が出た。
トップを走る大関照ノ富士(23=伊勢ケ浜)を立ち合い、右のど輪で起こしてから左四つ。その瞬間に右上手を引いていた。相手のすくい投げをこらえて、前に寄る。最後は崩れる相手を寄り倒した。「攻めようと思いました。やることをしっかりやろうと」と、表情1つ変えずに振り返った。
年下の大関とは夏、名古屋場所と2連敗中だった。先輩大関の意地を見せて、1差に迫った。自力優勝の目こそないが、望みを残す逆転優勝へ、残り2日間「思い切ってやりたい」と、自分に言い聞かせるように言った。

