大相撲名古屋場所(7月10日初日、愛知県体育館)で綱とりに挑む大関稀勢の里(29=田子ノ浦)が17日、香川・観音寺市内で合宿を開始した。

 弟弟子の幕内高安(26)と11番を取り10勝1敗。約1500人もの地元住民が集まる中、時折笑顔も見せながら汗を流し「巡業のような感じ。平日なのに、たくさん来てくれてありがたい」と感謝した。

 土俵は大野原八幡神社の境内の中央にあり、約250年前に周囲の土を掘って造られたとされる「生土俵」。「神社の土俵というと、端っこにあることが多い。なかなか、こういうところではできない。いい土俵ですね」と話した。稽古後には住民らから「横綱になって!」と声を掛けられるなど期待も懸けられ「しっかり体を作って、いい状態で名古屋入りできるように。基本をしっかりやりたい」と意気込んだ。