10代関取を目指す西幕下筆頭の貴源治(19=貴乃花)が、東西の筆頭同士の対戦となった幕内経験のある阿夢露(33=阿武松)との一番に突き出しで勝ち、3勝1敗とした。勝ち越せば新十両昇進が見える4勝に王手。残り3番に師匠の貴乃花親方(元横綱)も史上最年少でかなえた、10代新十両をかける。
先場所も十両だった阿夢露と対戦し寄り切りで勝っている。ただ、そのことは頭から消して臨んだ。伏線がある。今場所5日目の明生戦。やはり先場所、対戦して寄り切りで勝っていた。そんな自信を持って臨んだ今場所5日目の3番相撲で、明生に寄り切りで敗北。稽古でも分が良かった相手に敗れ「ものすごく落ち込んだ」という貴源治は、これを反省材料にした。
「勝ったことも全て忘れて、朝稽古はゼロからやった」と頭を真っさらな状態にリセットした。そして臨んだ阿夢露戦。「前かがみに重心をかけながら、頭は下げずアゴを引いて、少しずつ相手を起こすこと」という戦前の意識を徹底。突き出しで完勝し3勝目を挙げた。
関取の座は目前。それでも「誰とやろうと、それは考えないようにして、自分の相撲を取りきりたいです。相手を気にしすぎると自分の相撲が取れませんから」と流れに身を任す。豊富な稽古量が、そんな自信の源になっている。

