今月引退した元前頭貴ノ岩の暴力問題などの不祥事に、元貴乃花親方の退職と、世間を騒がせ続けた2018年の大相撲。土俵では栃ノ心、御嶽海、貴景勝と3人も初優勝力士が誕生した。今年1年間、幕内を務めた力士が対象の連載「第7回日刊スポーツ大相撲大賞」では、そんな陰で生まれた好記録や珍記録を表彰する。
◇ ◇ ◇
土俵下から審判団の協議を見守る心境はいかに-。今年1年の取組で、最も物言いをつけられた「行司泣かせで賞」を受賞したのは勢(32=伊勢ノ海)だった。
「そうなんだ…。確かに土俵際でもつれることは多かったね」と心当たりはある様子。受賞については「お互いが執念を見せたから物言いになるんでしょ? お客さんを沸かすことができてうれしいな」と、ファンの顔を思い浮かべて喜んだ。
“逆転の勢”を印象づけた。物言いがつけられた取組は全部で8番あり、5勝3敗と勝ち越し。その中でも行司軍配差し違いで3つの白星を拾った。「誇らしいこと。最後まで勝負を諦めなかったということだから」。角界屈指のイケメンで知られるが、土俵際では誰よりも泥くさかったのかもしれない。
18年は土俵外の話題でも注目を集めた。6月に女子プロゴルファー比嘉真美子との婚約を発表。直後の7月の名古屋場所では横綱鶴竜を破り、自身5度目の金星を挙げた。この1年を「彼女(比嘉)のおかげで頑張ることができた」と感謝。西前頭11枚目で出発する初場所へ「間一髪の勝負を諦めないようにしたい」と話した。【佐藤礼征】

