人気小兵力士の西十両2枚目炎鵬(24=宮城野)が8勝5敗と勝ち越しを決め、新入幕に大きく前進した。若元春との立ち合いで低く潜り込み、タイミングよく相手の左手を右手で引き込み、転がした。

決まり手「かいなひねり」は、三段目優勝を決めた17年秋場所4日目、大翔岩に決めて以来9場所ぶり3度目。「久しぶりに使いました。相手が前に出てくるのがわかってたんで、あそこは狙ってました」。学生相撲から宮城野部屋に入門した17年春、横綱白鵬に「ひねり王子」と呼ばれた業師の面目躍如だ。

今場所4日目に右肩を打撲。患部にテーピングを貼って土俵に上がる苦しい場所が続く。「その苦しい中で体が動いている。場所前から“幕内に上がる”という気持ちが大きいんじゃないか、と思います」。白鵬の横綱土俵入りで、兄弟子の東前頭15枚目石浦とともに「露払い&太刀持ち」を務める夢が、小さな体を奮い立たせる。

幕内力士の動向にもよるが、新入幕に大きく近づいたのは間違いない。「まだ残り2日あるんで」。白星を重ね、より確実にするつもりだ。