前日13日目に8敗目を喫し、大関から陥落することが決まったかど番の貴景勝(27=常盤山)が、14日目も出場したが、大関琴桜に一方的に押し出され、9敗目を喫した。

慢性的に首を痛めており、取組後、休場を考えなかったのか問われると「いやいや」と否定した。ファンのために出場したかと聞かれると「まあ」と話し、うなずいた。続けて「一生懸命勝つことだけに向け、準備することを心掛けた。明日は明日」と話し、千秋楽の湘南乃海戦も出場することを約束した。

照ノ富士に敗れ、2場所連続の負け越しを喫した前日26日の夜に、部屋で師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)と話し合った。そこで「今場所は最後まで取らせてください」と願い出た。秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)で10勝以上すれば、特例で大関に復帰する。同親方は「来場所も取る方向で考えていると思う」と話した。来場所も現役続行という、明確な答えは返ってこなかったが、話し合った感触として、現役引退に心が傾いている様子はないと感じたという。

埼玉栄高の先輩で、貴景勝が尊敬する武隈親方(元大関豪栄道)が、大関陥落が決まった場所の千秋楽まで取り切った後、特例での復帰を目指すことなく現役を引退した。同じ道をたどる可能性も残るが、師匠は「だんだん相撲内容も良くなっている」と復調気配を感じ、このまま引退させたくない親心をのぞかせた。

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