英国出身の栄誠(えいせい、17=湊)が、序ノ口デビューを果たした。鳥取城北高で実績があるモンゴル出身の城勝雄(22=湊川)に寄り切られたが、もろ差しを振り切って攻めに転じる場面を見せるなど、潜在能力を示した。

この日のデビュー戦では、「栄誠、イングランド出身、湊部屋」と会場内でアナウンスされた。

番付表では、出身地を「英国」と表記しているが、なぜアナウンスでは「イングランド」なのか?

栄誠は「自分はどっちでもいい。あまり気にしてないです」と話す。

詳細は、湊部屋所属の行司で入門以来、栄誠に目をかけてきた木村元基(58)が解説した。

「外国のファンも増えているので、場内放送を聞いた時に、違和感がないようにしました。師匠に相談して、突っ込まれないようにしようと。イギリスの方が、違和感を感じないような配慮です」

イングランドは国の1つで、イギリス=英国はイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つからなる国。例えばサッカーW杯は4カ国がそれぞれ代表チームとして出場するが、オリンピック(五輪)ではイギリスとして出場する。

栄誠の場合、場内アナウンスは「イングランド出身」だが、番付表の出身地の欄には「英国」と書かれている。どちらも間違いではない。

元基は番付表での表記について「ずいぶん前にもイングランド出身の力士がいました。番付を書く行司さんに過去の例を調べてもらって、それに習いました。注目されているので、違和感を持たせることがないようにしています」と説明した。

英国出身力士は、最高位が序二段だった英ノ国以来36年ぶり。番付は英ノ国に合わせているという。【佐々木一郎】