世田谷西が関東大会3冠を達成した。決勝戦で取手を5―0で破り2年ぶりに優勝した。新チーム結成から秋、春、夏の関東大会を完全制覇するのは取手(21年秋、22年春夏)以来3年ぶり5度目の快挙となった。7月31日開会式(東京・神宮球場=8月1日1回戦)のエイジェックカップ第53回日本リトルシニア日本選手権には関東連盟から今大会を勝ち抜いた12チームが参加する。

▶決勝

世田谷西001 100 3 5

取手   000 000 0 0

【世】福田、松山―鐘ケ江【取】松本、奥野、天川、寺田―小林永 [二] 鐘ケ江(世)、相田(取)

【主将内栫、好守川村…1人1人が努力でけん引】

揺るぎなかった。6回を終わって2―0で世田谷西がリード。接戦のはずが、最終回にダメ押しする。先頭の川村亮惺(3年)がこの試合2安打目を中前にはじき返すと、内栫陽向主将(3年)が犠打で送り、四死球で満塁にして2番手投手の松山泰己(3年)が中前に落として3点差とした。そこからは相手のミスを誘い、5点差で最後の守りへ。松山は3イニング目も無失点で優勝を決めた。

内栫主将は「僕は主将ですけど、1人1人が引っ張るつもりでチーム作りしています」という。この試合も序盤に、走塁ミスがあった。致命傷にはならなかったが、暑さ対策のクーリングタイム中も確認作業をした。「練習中もその場で確認して、分からなければ吉田(昌弘監督)さんに聞きます」とその場で課題を確認、解消を目指している。

遊撃手でベストナインに選出された川村は、この試合も素早い足とグラブさばきで、何度もピンチを救った。「できる限りたくさんノックを受けてます」とチームの練習以外でも自宅近くのでこぼこの空き地でボールを追う。「いろんなバウンドがくるから、いい練習になります」と究極の自主トレ場所を明かした。

MVPに輝いた松山は「いい投球ができたと思います。全国でも出番がもらえたらうれしいです」と謙虚だった。投手陣の層は厚い。だから、帰宅後も走り込み、安定したフォームをつくった。

チームでミスの芽を摘み取り、個々が自主的に技術を磨き、体を鍛える。当たり前のことなのだが、それを貫けるから強い。次に目指すのは3チーム目となる日本選手権3連覇。同時に史上初の春夏全国制覇もかかっている。【久我悟】

【日本選手権出場チーム】世田谷西、取手、武蔵府中、東練馬、秦野、佐倉、東久留米、静岡裾野、木更津、調布、浦安、中本牧

▶準々決勝

世田谷西7―2秦野

武蔵府中8―6佐倉

取手9―0東久留米

東練馬5―4静岡裾野

▶第9~12代表決定戦

中本牧2―0宇都宮

木更津13―6熊谷

調布11―6横浜都筑

浦安9―2毛呂山武州

▶準決勝

世田谷西13―4武蔵府中

取手5―1東練馬