人気子役の寺田心(10)が23日、都内で開催された映画「ジュリアン」(25日公開、グザビエ・ルグラン監督)のトークショーに出席した。

同作品は、17年のベネチア国際映画祭で最優秀監督賞を受賞したヒューマンドラマ。離婚した父と母の間で揺れ動くジュリアンの苦悩が描かれる。離婚という難しい問題を扱った作品だが、「好きという感情の方向を間違えるとこんなに怖いことになっちゃうのだと思いました」と、10歳とは思えないしっかりとした感想を述べると、客席から驚きの声が上がった。

寺田は、昨年のミラノ国際映画祭で出演した映画「ばあばは、だいじょうぶ」で外国語映画最優秀主演男優賞を獲得している。MCから役者として心がけていることを質問されると「映画とかドラマとかをよくみたりします。勉強になるものは全部みます」。さらに、どんな俳優になりたいかと聞かれると「自分らしい俳優さんになりたい。世界に行けたら良いなと思ったり、これからいっぱいあるので、みなさんに見守っていただきたいと思います」と話した。

また、書き初めも行った。テーマは今年の一文字だったが、寺田は「今」と書き、「過去と未来の境という意味。その時、その時の今を大事に今できることを一生懸命、頑張りたいと思います」と話すと大きな拍手を浴びた。