歌舞伎俳優中村隼人(25)が23日、都内のNHKで、主演するBSプレミアム時代劇「大富豪同心」(5月10日スタート、金曜午後8時)の会見に共演の新川優愛、稲森いずみと出席した。江戸の豪商の孫が同心となり、武道も暗闇も苦手ながら、難事件をはんなり解決してしまう物語。怖い場面では気絶する頼りない設定。

中村は「気絶したことないのでどうなるのかと監督と相談しながらやりました。ほぼ毎話、気絶しているので工夫しながらやっているので楽しみにしてください」とPRした。

連続ドラマは初主演。「話をいただいた時はまさか、まさかとビックリしました」と語ると「歌舞伎で主演を経験して思うのは、主演が空気を決めると思われがちですが、実は、周りがどう作品をもっていこうとか、主演の方に対してこうしていこうということが雰囲気に表れると思う。幸い、今回の役は何でもできる役ではなく、周りに助けられて成長する物語」と語った。

主人公を好きになる女性剣士役の新川は「ほぼ時代劇は初めて。全部が苦労。殺陣もあるので。いろんなことが初めてづくし。自分のできることを出し切って臨めたら」と語った。主人公の姉のような存在の深川芸者を演じる稲森は「今までお城の中できちんとしていた役が多かったので街芸者の役は新鮮。衣装も黒の羽織。しゃきっとします」と語った。