加藤茶(77)が1日、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった志村けんさん(本名・志村康徳=しむら・やすのり、享年70)の追悼特別番組としてフジテレビ系で生放送された「志村けんさん追悼特別番組 46年間笑いをありがとう」に出演した。加藤は番組の最後で志村さんへの弔辞を読み「5人がそっちに全員集合したら、そっちのお客さんを大爆笑させようぜ。約束だぞ」と声を大にした。

「弔辞 志村…ひどすぎるぞ、お前。1番、若いお前が、俺たちを差し置いて、天国に行っちゃうなんてなぁ。まだ、俺たちと一緒にやらなきゃならないことが、たくさんあっただろう。それを勝手に、1人で先に行っちゃうなんて。お前はバカだよ。天国の長さん(いかりや長介さん)も、まさか、お前が最初に来るなんて、思ってなかっただろうな。びっくりしたと思うよ。長さんの次は、高木ブーだと思っていたもんな。でも、久しぶりに2人っきりで、いろいろな話が出来るから、長さんも喜ぶんじゃないかな? まぁ、いずれ、そう遠くないうちに、俺たちもそっちに行くと思うから、それまで長さんと酒でも酌み交わしながら、ドリフの新しいネタでも考えていてくれよ。5人がそっちに全員集合したら、そっちのお客さんを大爆笑させようぜ。約束だぞ。じゃ、それまでゆっくり休んでくれ。大好きな志村へ。令和2年4月1日、ザ・ドリフターズ加藤茶」

番組では「ドリフ大爆笑」「志村けんのバカ殿様」「志村けんのだいじょうぶだぁ」などで披露した、志村さんの名コントの数々を紹介。「バカ殿」「変なおじさん」「ひとみ婆さん」「いいよなおじさん」など名物キャラクターも登場した。また志村さんの死後、ショックでコメントできなくなった、柄本明(71)と繰り広げた芸者コントなども放送した。加藤、仲本工事(78)高木ブー(87)の3人は時に口を大きく開けて爆笑するなど、後輩の志村さんのコントを堪能した。

4月1日は、志村さんが「ボーヤ」と呼ばれた見習いから、荒井注さんの脱退を受けて正メンバーに昇格した日だった。加藤は「ものすごい、面白いっすね。こんなに笑って良いんですかね。何をやっても志村はツッコンでくれるので安心してボケられる。大体、真ん中に来て自分がズラすところを狙ってくる」と、志村さんの並外れたツッコミをたたえた。

仲本は「面白いね。何とも言えない。やっぱりすごいね。リズムが速いし1つ、1つアクションが着いている。必ず、アクションがあって、音楽が続く…ああいうところがアイデアだよね」と、あらためて絶賛した。