乃木坂46の樋口日奈(22)が、来年新春2夜連続放送のフジテレビ系スペシャルドラマ「教場2」に出演することが26日、分かった。このほど日刊スポーツの取材に応じた。デビュー以来続けてきたロングヘアを30センチ以上カットし、撮影に臨んでいる。明日28日に卒業コンサートを控える同期の白石麻衣(28)への思いも語った。

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同作は、作家長岡弘樹氏の同名小説が原作。今年1月に放送された「教場」の第2弾だ。木村拓哉(47)演じる冷徹なカリスマ教官、風間公親が所属する神奈川県警警察学校が舞台。樋口は、争いを好まない温厚な生徒、坂根千亜季を演じる。

既に撮影は始まっており、「8月くらいからみんなで訓練もしているので、時間がたつにつれて絆も深まってきています」と明かした。「風間教官が生徒たちの前に登場するシーンは、すごく気が張り詰めていて、ちょっと緊張の糸が切れたら涙が出るんじゃないかと思うくらい緊張感がありました」と振り返った。

初共演の木村の印象について「本当に風間教官のように、生徒1人1人のことをすごく細かく見てくださっているんです。ちょっと体調が悪そうな子がいると、すぐ『大丈夫?』って声を掛けてくださって、すごく愛情を感じます」と話した。撮影の合間に、木村と会話も交わしたという。

「『それ地毛? めっちゃ切ったよね。びっくりされたでしょ』って声を掛けてくださったんです。撮影終わったら明るい色にしたいんです、と話したら、『こういう色で、こういう風に切ったらいいんじゃない?』ってアドバイスしてくださいました」

役作りのため、8月に髪をバッサリ切った。ファンからも「大人っぽい」などと評判だった。「私の中でも1つ気持ちが吹っ切れたというか、明るくなったというか。今までは勝手に『ロングのほうが絶対にいい』って決めつけていた部分があって、今回のきっかけがあって思い切れたので、すごくよかったと思います」と笑顔を見せた。

テレビ東京系「乃木坂工事中」では、無邪気な行動や積極的な発言で、話題になることも増えた。MCバナナマンからも好評だ。「やっと心に余裕ができた気がします」と分析する。

「乃木坂にいると、シングルごとに選抜とアンダーで分かれて、そればっかりに一喜一憂というか、引っ張られている部分がありました。でも、9年たって、4期生も入ってきて、ようやく全体を俯瞰(ふかん)できるようになってきたというか。『JJ』の撮影でも『表情に余裕ができたね』って言われてすごくうれしかったんです。これまでは、ちょっと力み過ぎていたのかもしれません」

9年間活動を共にした白石の卒業ライブを目前に控える。「いざ卒業となると、本当に寂しい。しゃべっているだけで、涙出てきちゃいます」と上を向いた。「まいやんってすごくまめにメンバーたちに連絡していると思うんです。私も、誕生日にまいやんから連絡来るのがすごくうれしくて」と明かした。

「昔、私がまだ中学生だった時、空港とかでソフトクリームを眺めていたら、『あれ食べたいの? 買ってあげるよ?』って言ってくれて。本当にみんなが大好きなお姉さん。あんなにすてき過ぎる人に出会えて良かったな、って思います。無邪気な時もあるし、きれいな時もあるし、性格も魅力的だし。9年間、側にそんなにすてきな人がいたと思うと、本当に幸せだったなと思います」

白石からは「ドラマ楽しみにしているよ~」と声を掛けられているという。ドラマや本格ミュージカル出演も経験し、女優業でも実績を積んでいる。「乃木坂に、何かもう1つ風を吹かせられたらいいな、って思っています。今は『教場』に全身全霊をかけて、一生懸命頑張りますので、楽しみにしていてください!」とアピールした。【横山慧】

◆樋口日奈(ひぐち・ひな)1998年(平10)1月31日、東京都生まれ。11年8月加入、乃木坂46の1期生。愛称「ひなちま」。ファッション誌「JJ」専属モデル。159センチ。血液型A。