アニメ制作会社「カラー」は9日、公式ツイッターで前日8日に公開したアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(庵野秀明総監督)の初日の興行収入(興収)が8億円、動員が53万人を超えたと発表した。

「『シン・エヴァンゲリオン劇場版』異例の月曜公開となりましたが、お陰様で多くの方に足を運んでいただき、初日興行収入8億277万4200円、初日観客動員数53万9623人と非常に良いスタートを切ることができました。皆様には感染対策などお願いばかりで恐縮ですが、本当にありがとうございます」

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2度の公開延期を余儀なくされていたが、2月26日に公開日を3月8日に決定したと発表していた。その理由について「緊急事態宣言発出より、皆様が安心して本作をご覧いただける時期に向け、関係各所と様々な検討と準備を進めてまいりましたが、継続的に各劇場にて有効な感染対策がなされていること、さらに感染リスクを軽減する新たな鑑賞マナーの定着に鑑み、今回の決定に至りました」と説明した。

その上で「現時点で緊急事態宣言発出中の地域がある状態ではございますが、公開にあたり劇場などでの準備が必要となるため、本日発表の運びとなりました。ご理解賜れますと幸甚に存じます」(コメントは原文のまま)とした。IMAX版に加えMX4D、4DX版も同時公開となった。

また公開初日から、全国合計300万人に錦織敦史総作画監督による「式波・アスカ・ラングレー」描き下ろしイラストチラシ(B6サイズ/二つ折り)を配布することも併せて発表した。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は当初、20年6月27日に公開予定だったが、同年4月に公開延期を発表。同10月に今年1月23日の公開を発表したが、緊急事態宣言の再発出を受けて同14日に再延期を発表していた。