女優雛形あきこ(43)を、実に25年ぶりに取材した。

先月31日に雛形が夫の俳優天野浩成(42)とダブル主演した短編映画「アンコン~夫婦あるある物語~」(HAPPY WOMAN公式サイトで先行オンライン配信中)のヒット祈願を東京・神楽坂の赤城神社で行った。

映画の中では激しいけんかをする夫婦役を演じた雛形と天野だが、実生活ではラブラブ。雛形は「熱量高く怒るシーンがあるんですが、普段はけんかをしないので『怖い』と言われました」。天野が「ちゃんと目を見られてないですね」と言うと、雛形は「お芝居ですから。実生活では、あそこまで、リアルになったことはありません」と笑顔を見せた。

25年前の取材は六本木通りから1本裏に入った、六本木ヒルズから芋洗坂に抜ける一方通行の道路に面したレストランで行った。96年1月24日のことだった。

翌日付の記事は以下の通りだ。

「27日に18歳の誕生日を迎えるアイドル雛形あきこ(17)の、ひと足早いバースデーパーティーが24日、都内のレストランで開かれた。大槻ケンヂ(29)ら100人に祝福された雛形は、来月2日発売の新曲『揺れる恋乙女色』を披露。『18歳というのは今までの誕生日と違って、すごく大人になる気がします。運転免許と、すてきな恋人が欲しいですね』と笑顔を見せた。来月3日からは東京・浅草橋の人形の『久月』のバックアップで『ひなまつりキャンペーン96』と銘打ち、全国33カ所を回る」

そのころの雛形は、人気グラドルが多数所属した野田義治社長(当時)率いていた芸能事務所「イエローキャブ」の、若手の1番手という感じだったと記憶している。

今回の取材は、数えると9198日ぶりだった。グラビアを席巻したアイドルの落ち着いた奥様ぶりに、その年月を感じた現場だった。【小谷野俊哉】