サザンオールスターズ桑田佳祐(66)が16日放送のTOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」(土曜午後11時)に出演。中学時代に通い、前日15日に64年の歴史に幕を下ろした神奈川県茅ケ崎市のパン店「清月」の高橋ツナ子さん(88)に感謝とねぎらいの言葉を送った。

桑田は「長い間おばちゃん、お疲れさまでした。64年間、やられていたんです。私が2歳くらいの時から」と語ると「よく祖母に連れていかれて、アメ玉買っていただいて。当時から、気取らない、おいしいパン屋さんでございました」と振り返った。

ツナ子さんは、15年前に夫の清さんを亡くした後も、店を続けてきた。桑田は「やさしいご主人を亡くされたのは10数年前。僕、ご主人も大好きだったんですけどね。ツナ子さん、お1人でよくお店を切り盛りされてね」と振り返ると「私とのエピソードをよくファンの方とお話しされていたようですけど、照れくさいような、大変うれしいところでありましたね。お客さまを大切にしてくれて、地元の方とか」と語った。

閉店の15日はツナ子さんの88歳の誕生日で、お店のファンらが列を作った。桑田は「昨日閉店かな。64年間の終わりで、おばちゃんに会いに来てくれた、朝早くから来ていただいて、みなさん、本当にありがとうございました」と訪れた人へもメッセージ。ツナ子さんに向けても「おばちゃんも私が子どもの時から、本当においしい、調理パンを食べさせてくれて、ありがとうございました。おかげさまで元気でやらせていただいております」と感謝すると「昔はきれいだったんです。今もきれいです。きれいだけど色っぽいけど、迫力のあるおっかない人で、よくしかられました。お店閉められたとしても、おばちゃん、これからも元気でいてください。また会いに行きます。お疲れさまでございました」と感慨深げに回想した。

中学時代、野球部だった桑田は、部活の友人とパンを買いによく店を訪れた。桑田から「おなかがすいたから、なんか作って」と頼まれて作ったのが「サザン佳祐ドック」(税込み170円)の原点。ホットドッグ用のパンに魚肉ソーセージ、トマト、レタスを挟んだ「まかない」で、特製のマヨネーズが味の決め手だという。

ツナ子さんは00年夏に茅ケ崎で行われたサザンの凱旋(がいせん)ライブで、ゆかりの人としてVTRで登場。桑田との思い出話を披露し、店は地元住民に愛され、ファンの間で聖地として親しまれてきた。閉店直前に日刊スポーツの取材に応じたツナ子さんは、「佳祐やみなさんのおかげです」と、桑田への感謝を語っていた。