政界地獄耳

【政界地獄耳】立民代表選、寂しい投票率 党員10万人の5割にも達せず

★立憲民主党は泉健太執行部が早くも動き出して幹事長・西村智奈美の起用が固まった。どういう形にせよ挙党体制は党再生に不可欠だろう。ホームページには代表選挙管理委員会委員長・難波奨二の名で「21年11月立憲民主党代表選挙の結果に関する公告」が掲載され、獲得ポイント合計(郵便投票=含ネット投票=および会場直接投票)逢坂誠二候補148ポイント、小川淳也候補133ポイント、泉健太候補189ポイント、西村智奈美候補102ポイントと1度目の投票結果が記されている。その後泉、逢坂の決選投票で泉が選出されたのはご承知の通り。

★メディアが盛り上がりに欠けたというが、そんな声は勝手に言わせておけばいい。泉は選挙戦を勝ち抜いて堂々の代表となったが、党としては残念な結果もある。今回の代表選挙はフルスペック、つまり党員やサポーターにも投票権があった。党もそこを売り物にして「党の『代表』を決める代表選挙に参加することができます」と党員拡大に使っていた。この党員・サポーターの総数は10万267人。この代表選挙のネット投票総数1万3805(うち無効票250)票、郵便投票総数3万2943(うち無効票309)票。この数字はホームページには掲載されていないが党員10万人の代表選挙投票率は実に5割にも達していない。

★ちなみに自民党の総裁選の党員投票率は7割近いことを考えても、立憲民主党代表選は党員にも関心を持たれなかったのか、党員自体が実態の数字と違うのかということになる。党の体質が連合依存なのか、党員を大切にしていないのかもしれない。1日、泉は代表代行・逢坂誠二、幹事長・西村智奈美、政調会長・小川淳也、国対委員長・馬淵澄夫、選対委員長・大西健介執行部の布陣を発表したが、衆院選挙総括とともに寂しい投票率についても分析をしてもらいたい。(K)※敬称略

政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

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