★終戦記念日の式辞や発言など首相・高市早苗の一連の振る舞いに中ロが厳しい批判を始めた。両国に準ずる北朝鮮も米国の秋波に前向きな姿勢を示せば、日本外交は米中ロ北との外交に重大な亀裂が入る可能性すらうかがえる。中国外務省の林剣(リン・ジアン)副報道局長は6日の会見で日本は非核三原則の見直しを画策するなど「再軍事化の野心を全く隠していない」と指摘、17日には15日の全国戦没者追悼式での首相の式辞に「『反省』や『教訓』を避け、侵略の罪を犯した責任をあいまいにし、歴史を逆行させた」と非難した。
★またロシアのウラジーミル・プーチン大統領が北方領土・択捉島を訪問したことに高市は「24年1月にプーチン大統領が北方領土を必ず訪問する旨を述べて以来、日本政府としてはロシア側に対して、大統領による北方領土訪問が行われないよう、累次申し入れてきた。それにもかかわらず、本日、プーチン大統領が択捉島を訪問したことに強く抗議する」とした。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は「日本は露大統領が露国内の特定地域を訪れてはいけないという容認できない発言をした。『儀礼の一線』を越えた」とした。これは北方領土問題が両国に歴然とトゲとして残っていることを示している。
★これには背景がある。プーチンが択捉を訪問した13日、ラブロフは全ロシア国営テレビ・ラジオのインタビューに応じ「安倍(晋三元首相)は真っ当な政治家であり、ロシア連邦との協力なくしては国益の確保はありえないことを理解していた。フィリピンでのASEAN関連外相会議では、一連の行事後に日本の外相(茂木敏充)が『ラブロフと二国間関係や地域情勢について話し合った』と発言した。私は驚いてしまった。なぜなら、それは閣僚全員が長テーブルに着席している公式晩餐(ばんさん)会でのことだったからだ。突然誰かが背後から肩に触れたので、振り返ると日本の外相が立っていて『お会いできてとてもうれしい、素晴らしい』などと話しかけてきた。私が立ち上がる間もなく、彼は握手をして自分の席へと去っていった。これがつまり『二国間問題と地域問題を話し合った』ということだ」と話している。安倍を持ち上げ、高市や茂木はパートナーにあらずといっているが、日本の国内外交筋はロシアの焦りという。それだからこそ中ロの共闘の意味がある。日本外交に手駒はあるか。(K)※敬称略


