★すべては8月25日、首相官邸で首相・高市早苗と自民党副総裁・麻生太郎の昼食会談だろう。首相がその段階でどこまで党と内閣の改造人事プランを持ち合わせていたかはわからないが、今月2日の夜から幹事長・鈴木俊一、麻生、官房長官・木原稔ら主要ポストの留任情報が駆け巡った。今の政権与党の構図は首相を支える日本維新の会対自民党と言え、首相就任以来、党内調整、与野党調整は党のセオリー、経験値から来るルール、慣例はすべて政治音痴の首相、官房長官、官房副長官の能力不足、経験不足のおかげで破壊されたとみる自民党幹部は多く、中堅議員以上は政策的にも維新優先の動きに納得していない。
★自民党中堅議員が言う。「麻生プランが示されたのだろうが、順番待ち議員の初入閣とポスト高市たちの扱い。これは毎度のことだ。最大の問題は党三役人事と国対委員長や参院幹部人事に手を突っ込めるか、ポストを受けてくれる議員がいるかが焦点だ。とにかく自分のお気に入り人事はことごとく失敗している。結果、さしていじれないのが正解ではないか」。別の議員が言う。「それよりもかねて対立していた維新の内紛の方が、この改造に影を落としているのではないか。参院国家基本政策委員長・党参院会長・浅田均と前代表・馬場伸幸の対立だ」という。
★浅田は橋下徹らと大阪維新の会の創設メンバーという思いが強く、党綱領や政策など党の骨子を作った自負がある。24年の衆院選敗北の時「大惨敗」として馬場の責任論を問い退陣に追い込んだ。一方、馬場は与野党議員と付き合い、維新の国会内での影響力を増してきた実務派。この役割の違いが並び立たないようだ。この路線闘争、主導権争いが再燃した。維新関係者は「先週も党紀委員会があり党内は踏み絵を踏むような感じだ。この改造の維新枠入閣ポストでも党内がざわついている。入閣候補でもある馬場に対して内部の反発が表面化していて、今の雰囲気だと党の分裂にまで発展もある」ときな臭い。首相の最大の味方であり支援者の維新がガタガタになるとこの連立自体が不安定になる。首相の総裁選再選に向けた刷新人事になるのか、状況は予断を許さない。(K)


